国土交通省はダイハツ工業の認定不正の件で3車種の型式指定取り消し手続きを始めました。
また、新たに14の不正が発覚したことも明らかにしました。
今回はダイハツの不正についてまとめていこうと思います。
3車種型式指定取り消し
今回対象となったのは、「グランマックス」、「タウンエース」、「ボンゴ」の3車種のトラックタイプです。
この3車種ではセンサーにより衝突を検知し作動するエアバックをタイマーで作動させていたということがあったとされています。
型式指定が取り消されると大量生産ができなくなってしまいます。
また再び指定取得を申請したとしても通常より厳しくなってしまうということが言われています。
特に悪質であるとされたこの3車種について、大量生産に必要な型式指定を取り消す方針であるということを発表しました。
各社によると去年1月から11月まで3車種合わせて6000台が国内で販売されていたと言われています。
新たな不正発覚も
これまでに発覚していた国内向けの車種の142件以外に14件の不正が新たに確認されていました。
試験車両に不適切な加工を行なう不正行為が9件あったとされています。
また、規定と異なる試験装置を使用する不正行為を5件を確認しました。
キャストとピクシスジョイの2車種にも車の側面が衝突した際にドアロックがされてしまう可能性があるということが明らかになりました。
この件に関しては会社はリコールの可能性を示していたということでした。
しかし17日にこの2車種についてリコールの届け出を検討しているということが分かりました。
これまでの不正について
昨年にはダイハツ工業に174件の不正があったと発表されました。
不正発覚で国内外で販売するダイハツ全車種が一時出荷停止になりました。
衝突試験の不正が64車種と3つのエンジンにあったと発表されていました。
ダイハツにはタフトやタント、ロッキーなど現在も生産されている人気車種があります。
また現在は生産が終了されているムーヴやキャストなどもありました。
ダイハツの車種だけではなく、トヨタ・マツダ・スバルへOEM供給をしています。
そのためダイハツだけではなく、他の3社にも影響が出ていました。
昨年4月には側面衝突試験でのドアトリムの不正な加工が発覚されました。
5月にはポール側面衝突試験での不正がありました。
これらに加えて新たに25の試験項目で、174個の不正行為があったとされています。
最初の不正が確認されたのは海外向けの乗用車の衝突試験での不正行為でした。
不正発覚での影響
国内に4つある自動車工場の稼働を12月25日から停止しています。
1月中も稼働停止を続けるということを明らかにしていて大きな影響を受けています。
自動車工場は滋賀県、京都府、子会社のダイハツ九州の大分県、本社工場もある大阪府にあります。
またダイハツを扱う販売店では車の安全性についての問い合わせや対応の連絡が増えていると言われています。
納車待ちをしているお客様の中には注文をキャンセルするということもあったということです。
ダイハツと取引のある自動車メーカーでも影響が出ています。
今回の不正で多方面に影響が出ているが、稼働停止が長引くほどその影響は大きくなっていくので対応を待っている状態です。
まとめ
今回はダイハツの不正行為について紹介しました。
ダイハツの車は多くの方が乗っている為とても人気の車会社です。
今回の件で不安に感じる人が多いのではないかと思います。
このような大きい企業の不正行為は多くの人に影響を与えることになるので丁寧な対応をしてもらいたいと思います。
これからのダイハツの対応に注目が集まりますね!
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